高江に希少チョウ 3種同日撮影「珍しい」


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 【東】米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設計画の新設予定地N1地区近くの東村高江で、日本鱗翅学会自然保護委員の宮城秋乃さんが25日、準絶滅危惧種の希少なチョウ3種を撮影した。宮城さんは「3種類が同じ日に撮影できるのは珍しい」と自然の豊かさを強調した。

 N1近くで見つかったのは、リュウキュウウラナミジャノメとリュウキュウウラボシシジミ、イワカワシジミの3種。
 宮城さんはリュウキュウウラナミジャノメをN1近くで約30匹がまとまって生息しているのを確認した。リュウキュウウラボシシジミはN1近くでの確認は初めて。
 高江区内を流れる新川川近くの森では、ウラボシシジミの幼虫やサナギなど30匹近くを確認した。
 高江ではN4のヘリパッド2カ所が既に完成しており米軍への提供後は訓練に使用される可能性がある。N1では2カ所のヘリパッド新設工事が近く開始予定。伐採や切り土、盛り土などを行い建設する計画となっている。
 宮城さんは「高江は希少なチョウの宝庫だ。工事で森が破壊されれば影響があるかもしれない」と懸念した。
英文へ→Three rare butterfly species photographed in Takae on same day

リュウキュウウラナミジャノメ
リュウキュウウラボシシジミ
イワカワシジミ