オスプレイ飛行64%増 普天間配備2年、訓練移転進まず


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 【宜野湾】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが普天間飛行場に配備され、1日で2年を迎えた。

仲井真弘多知事が求める県外移駐や訓練の県外移転や同飛行場の5年以内の運用停止などの負担軽減の取り組みは見通しが立たず、オスプレイの安全性に対する懸念も依然として払拭(ふっしょく)されていない。
 宜野湾市基地政策部が実施している目視調査では、2012年10月の配備以降の2年間のオスプレイ飛行回数(離着陸・通過)は2341回に上る。最初の1年間は888回だったが、24機態勢に増えた2年目は1453回と、約1・64倍に増えた。
 運用が制限されるはずの午後10時以降の飛行も常態化している。
 ことし7月には政府による佐賀空港へのオスプレイ暫定移駐案も浮上したが、米側が難色を示しているとして当面見送られる公算となっている。
英文へ→The number of Osprey flights up 64 %

宜野湾市の住宅街上空を飛行するMV22オスプレイ=30日午前11時36分ごろ、宜野湾市佐真下