「洋楽=3」ピアノ・ガイズ『ポップ・ミーツ・クラシカル』


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斬新映像と超絶技巧のコラボレーション

 2011年アメリカのユタ州で誕生した4人組のクラシカル・クロス・オーバー・グループ、ピアノ・ガイズのデビュー・アルバムです。複数人がピアノを演奏するようなグループ名ですがステージに上るのはジョン・シュミット(ピアノ)とスティーブン・シャープ・ネルソン(チェロ)の2人だけ、残る2人は映像クリエイターと音楽プロデューサーという変り種です。

 12年10月に全米でアルバム・デビュー、クラシック・チャートで1位、ニュー・エイジ・チャートで何と60週以上1位という大ヒットになりました。YouTubeで話題になった彼らのパフォーマンスはライブでも生かされており音楽と映像がドラマチックに融合、夢のように広がって行く演出は現代の音楽エンターテインメントの一つのカタチと言えるでしょう。
 日本では『レット・イット・ゴー』(アナと雪の女王)のカバーが話題になりましたが、アルバムではコールド・プレイのカバー『ペポニ』が素晴らしい。
 (ソニー・ミュージック・初回限定盤2778円+税、通常盤2315円+税)=北澤孝
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
 きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。

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北澤 孝