「洋楽＝２」マルーン５『Ｖ』

全米初登場１位！原点復帰したマルーン５サウンド

　２００２年にアルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』でアルバム・デビュー、そのメロディアスなロック・サウンドが全世界で注目され０５年グラミー賞最優秀新人賞を受賞、以降３度のグラミーに輝いた米ロサンゼルス出身の５人組マルーン５の新作です。

　２作目からはＲ＆Ｂやファンク、エレクトロなどの要素も取り入れていますが彼らの最大の魅力はアダム・レヴィーンのハイトーンでセクシーなボーカルでしょう。前作『オーヴァーエクスポーズド』ではヒット・メーカーのマックス・マーティンがプロデュースを担当、ポップでダンサブルなアルバムを披露しましたが、そこでのアダムのボーカルも素晴らしいものでした。
　新作も同じマックスのプロデュースによるものですがまさに原点復帰したマルーン５サウンドを聴かせてくれます。『マップス』でのアダムのボーカル、『シュガー』でのソウル感、そして『リーヴィング・カリフォルニア』のメロディー、全てが最高です。
　（ユニバーサル・初回限定盤２２００円＋税、通常盤２４５０円＋税、デラックス盤３１００円＋税）＝北澤孝
（共同通信）
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北澤孝のプロフィル
　きたざわ・たかし　１９４７年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ、Ｓｕｐｅｒｆｌｙまで多岐にわたる。