ガガは最高のジャズ・シンガーだ~トニー・ベネット
エイミー・ワインハウスとのラスト・デュエットが話題になったトニー・ベネット2011年のアルバム『デュエッツII』でのもう一つの話題はレディー・ガガとの共演でした。トニーはその年の5月ニューヨークで行われた貧困撲滅チャリティー・コンサートでガガと出会いデュエットのオファーをしたそうです。
以降3年の交友関係からうまれたのがこのアルバム。単なるジャズのアルバムというよりトニーやシナトラの時代のポピュラー・ソングつまり当時のヒット曲を今日のポピュラー・シンガーであるレディー・ガガと世代を超えてデュエットしたという趣向の作品です。
というわけで選ばれた曲はコール・ポーターらによる往年のポピュラー・ソングですが演奏は本格的なジャズ。トニーはインタビューで「ガガは13歳にしてジャズを歌いニューヨーク大学で本格的に学んだことも知っていたがこれほど素晴らしいジャズ・シンガーとは思わなかった」と語っています。
(ユニバーサル・2450円+税)=北澤孝
(共同通信)
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北澤孝のプロフィル
きたざわ・たかし 1947年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、MONKEY MAJIK、Superflyまで多岐にわたる。
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