嘉手納基地所属のF15戦闘機、訓練中にパネル落とす


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 米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機1機が2日午前、訓練飛行中に、操縦室後部の機体頂上部に設置されていたチタン合金製のパネル1枚(重さ約2・5キロ、大きさ約55センチ×約32センチ)を落下させた。

沖縄防衛局が嘉手納基地から受けた連絡によると、落下場所は同基地北東の海上とみられ、空中給油中に異常に気付き、嘉手納基地に戻った同日午後6時ごろの点検で紛失を確認した。
 県基地対策課は「一歩間違えば大事故につながりかねない。落下事故が相次ぐ中、再三にわたって再発防止を求めている中の事故で、遺憾だ」とし、嘉手納基地と防衛局に対して安全管理徹底と再発防止を求めた。
 落下したのは、操縦席後部の機体頂上部にある取り外し可能な部品で、米軍によると「機体内部の航空電子工学機器を覆うカバー」という。3日午後7時現在見つかっていない。落下を受け、米軍は他のF15を点検したが異常は見つからず、また紛失した部品に関連する点検作業について調査している。
 F15は3月、訓練飛行中に操縦席を覆うカバーを海に落下させる事故を起こした。5月にもエンジンカバーを落下させる事故を起こしたが、原因を明らかにしないまま飛行再開した。
 F15は2日午前9時ごろに離陸し、基地から北東の海上で空中給油訓練などをした後、同日午後に帰還した。
 防衛局は2日午後9時前に嘉手納基地から通報を受け、県や関係市町村に連絡した。
英文へ→Panel falls from Kadena F-15 fighter during training