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自民党県連は5日、那覇市長選候補者選考委員会の幹事会を開き、前副知事で弁護士の与世田兼稔氏(64)を候補者に内定した。6日の選考委員会で正式決定し、出馬要請する。与世田氏は受諾する見通し。
知事選と同日となる11月16日投開票(同9日告示)の那覇市長選は、すでに立候補を表明している副市長の城間幹子氏(63)と与世田氏による一騎打ちの公算が高くなった。
自民党県連の那覇市長選候補者選考委員会(委員長・国場幸之助衆院議員)は9月24日に県連副会長の翁長政俊氏(65)の擁立を決定したが、固辞されたため、正副委員長に西銘恒三郎県連会長と照屋守之幹事長を加えた幹事会に対応を一任した。幹事会は翁長氏の説得と同時に、水面下で新たな候補者を模索していた。
国場委員長は記者団に「即戦力であり、自公体制を組める候補、さらに知事選挙と相乗効果があるという条件に照らし合わせた結果、全会一致で決まった」と選考理由を説明した。
与世田氏は本紙の取材に「前向きに検討する。誰かが火中の栗を拾わないといけない」と述べ、出馬要請に応じる考えを示した。
国場氏と照屋幹事長は5日、公明党県本の糸洲朝則代表を訪ね、市長選の自公体制を要請した。
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与世田 兼稔氏(よせだ・かねとし)50年生まれ。石垣市出身。82年沖縄弁護士会登録。04年から1年間、沖縄弁護士会会長。11~13年に副知事を務めた。