きょうから長崎国体 県勢本番に向け入念に調整


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本番を前に、練習に励むソフトテニス少年女子の選手=11日、佐世保市総合グラウンド庭球場(金良孝矢撮影)

 【長崎国体取材班】第69回国民体育大会(長崎がんばらんば国体)は12日、長崎県立総合運動公園陸上競技場で行われる総合開会式で本格的に開幕する。

大会スローガンは「君の夢 はばたけ今 ながさきから」。全国47都道府県から2万1千人を超える選手、監督らが参加し、22日までの11日間、精鋭たちが熱戦を展開する。県勢は会期前開催競技の競泳、カヌースラロームを含む30競技に303人(監督41人、選手262人)が出場する。総合30位台を目指す県選手団は11日、台風19号の影響で予定を早めて現地入りするなどし、それぞれ本番に向けて調整を行った。注目競技は興南高の3冠が懸かる少年男子ハンドボール、全国総体を制した沖尚高少年女子のなぎなた、連覇を目指す空手形の喜友名諒、“お家芸”の重量挙げやレスリングなどめじろ押しだ。大会事務局によると総合開会式は予定通りに行うが、荒天時の会場変更は当日早朝に判断する。13日実施の公開競技トライアスロンはバイクを中止し、スイムとランのアクアスロンへ変更した。

◆勝利の鍵は“風”/ソフトテニス少年女子初戦
 ソフトテニス少年女子の県選手団は11日、佐世保市総合グラウンド庭球場で練習した。台風19号の影響で風が強まる中、試合会場でもあるコートに立った選手6人は、約1時間にわたり、コートの特徴をつかみながらサーブ練習などで汗を流した。
 田場典善監督は「緊張があるかと思ったが選手らは落ち着いている。試合当日は台風の影響で強風が予想される。風を味方につけられるかどうかで勝負は決まる」と語った。キャプテンの桃原杏梨(名護高)は「力を出し切れば結果はついてくる」と意気込む。ペアを組む堀川葵(同)は下からこすり上げるようにして打つことでボールに回転を与えるカットサーブを得意とする。通常のサーブより風の影響を受けやすいが、「沖縄でも強風の中で練習してきた。落ち着いてやりたい」と自信をのぞかせた。
 国体初出場の小牧万里波・宮平莉奈(名護高)ペアは「力を合わせてやりきりたい」と声をそろえる。県内の大会では桃原・堀川の先輩ペアに勝っている。大舞台でその実力を発揮できるかどうかも初戦突破のポイントだ。「チーム沖縄として頑張る」と張り切る高嶺彩羽(八重山高)とペアを組む小林千華(同)は、「高校最後の大会なので一球一球を大切にしたい」と語った。
 ソフトテニス少年女子は13日の初戦で高知と対戦する。