【台風19号】中南部、暴風域抜けるのは夕方 北部は9時ごろ


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鉄工所の加工場が土砂崩れで全壊=12日午前8時30分ごろ、本部町谷茶

 大型で強い台風19号は12日午前9時現在、名護市の北北西約160キロにあって、時速20キロで北北西に進んでいる。

 沖縄気象台によると風速25メートル以上の暴風域は依然、沖縄本島地方と久米島地方にかかっており、暴風域を抜けるのは本島中南部と久米島で12日午後6時ごろまで、本島北部で同午後9時ごろまでの見込み。県内5地点で10月観測史上最大の24時間降雨があり、名護市で380・5ミリ、本部町で331ミリ、国頭村奥で271ミリ、沖縄市胡屋で261ミリ、読谷村で252・5ミリを記録した。気象台は本島地方でこれまで降り続いた大雨による地盤の緩みがもたらす土砂災害や、本島北部河川の増水への注意を呼び掛けている。
 沿岸海域は猛烈にしけており、12日に予想される波の高さは本島地方で11メートル、久米島地方で10メートル、大東島地方と先島諸島で8メートル。県内では12日昼前まで高潮と重なるため、低い土地での浸水や冠水への注意が必要だ。12日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は本島地方と久米島地方で28メートル(40メートル)など。
 中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル、中心から北側280キロ、南側22キロ以内で暴風が吹き、中心から北側700キロ、南側600キロで風速15メートル以上の強風が吹いている。
 県海岸防災課と沖縄気象台は、大雨が弱まり多発的な土砂災害が発生する恐れがなくなったとして12日午前6時5分、国頭村の土砂災害警戒を解除した。本島内13市町村に出されていた土砂災害警戒情報は全て解除された。
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