【中国時報】残飯から燃料 燃焼炉を開発


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 台湾精華大学の前学長・徐遐生氏の研究チームはこのほど、木材や残飯などの有機物から短時間で木炭や液体燃料など燃料が製造できる燃焼炉の開発に成功した。実用化を進める予定で、二酸化炭素の排出削減への効果が期待されている。

 燃焼炉は300度に熱した酢酸塩に有機物を溶かし込み、化学変化を起こさせて燃料に変えるというもので、木炭状の物の他、可燃性の液体や天然ガスに類する気体に変えることもできる。処理時間はわずか10分と非常に短時間だ。
 実験によると、20キロの木材から10キロの木炭と6キロの液体燃料、4キロのガスを作ることが可能。燃焼炉は小型のため、車に搭載し移動することも可能だ。本格的に生産が始まれば、1トン当たり70ドルから80ドル(8千円前後)で販売できるとみている。