豊見城市長選の期日前投票を再開 市選管締め切り誤る


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 【豊見城】台風19号の影響で投開票日が19日に延期された豊見城市長選挙で、同市選挙管理委員会は、市長選挙の期日前投票を10日で締め切ったのは誤りだったとして、14日午後から期日前投票の受け付けを再開した。18日まで。

識者からは「選挙事務はあらゆる事態を想定して、法的な知識を熟知していなければならない。検討が甘かったのではないか」との指摘が上がっている。
 市選管によると、選挙が延期になった場合の期日前投票の対応について、県選管を通して10日に国に照会したが、同日中に回答がなかったため、繰り延べ投票について定めた公職選挙法57条を参考に、期日前投票は延長できないと解釈し期日前投票を10日で締め切った。しかし、14日に県選管から、「(投開票日の前日まで期日前投票を実施するとした)公職選挙法の原則通り実施するように」との回答があったため、再開を決めた。
 今回の市選管の対応について、前津榮健沖国大教授(行政法)は「数日ではあるが大事な1票を投じることができない人も出てくる。知らなかった、では済まない話だ」と指摘した。
 期日前投票について、市はホームページや防災無線、広報車などで市民に呼び掛ける。投票所は同市役所2階、時間は午前8時半から午後8時まで。