嘉手納にオスプレイ 米軍事専門誌に1月掲載


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米空軍幹部が沖縄へのCV22オスプレイ配備を明言したと紹介している米軍事専門誌

 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米空軍がアジア太平洋地域に配備を予定する空軍仕様の輸送機CV22オスプレイについて、米空軍幹部がことし1月に発行された軍事専門誌の取材に対し、実名で「2014年末までには沖縄に配備する」と明言し、嘉手納基地への配備方針を示していたことが分かった。

CV22をめぐっては今月上旬、沖縄への配慮から横田基地(東京都など)に配備する方向で日米両政府が調整していると報じられたが、米国防総省はその後「配備に関して何ら決定はない」と述べるにとどめている。
 沖縄への配備計画に言及したのは米空軍特殊作戦群のマーカス・ヒックス作戦部長(准将)。1月に発行された専門誌「2014―15特殊作戦」は、CV22が南スーダンでの民間人救出作戦に投入されたことなどを挙げた上で、ヒックス氏が「14年末までには沖縄の部隊もCV22を得る。救援作戦は滑走路の制約を受けることがなくなる」と述べたと紹介している。
 一方、ヒックス氏発言と横田配備報道に関して本紙が「国防総省は沖縄配備を取り消し、別の配備先を検討しているのか」と質問したのに対し、米空軍は「軍の配置は多くの選択肢を世界規模で検討している。アジア太平洋のCV22配備計画は現段階で何も決定していない」と重ねて回答した。
 CV22配備をめぐっては昨年7月、カーライル米太平洋空軍司令官が嘉手納基地や横田基地が候補地だと述べている。