【中国時報】茶工場に中国スパイ 営業権侵害で提訴も


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 南投県の警察当局は22日、県内の製茶工場を捜査し、台湾国内に居住する親族訪問の名義で訪台し就業していた中国籍男性の携帯から、県内各地の製茶工場の写真を多数押収した。一種の産業スパイではないかとみて捜査を進めている。

 捜査当局によると、同男性は3カ月前、中国の企業から2万人民元(約35万円)の報酬を受け、台湾の茶農家や製茶工場に労働者として潜入。栽培や製茶方法などの詳細な状況を写真に撮り、中国の企業に送っていた。
 製茶技法は国家機密ではないため逮捕の対象ではないが、茶葉のブレンドなどの製茶技法は企業秘密と見なされるため、台湾側の企業などが望めば、新しく制定された「営業秘密法」に基づき、親告罪で営業権を侵害したとして提訴することができる。