川内原発、地元市議会再稼働同意 市長も同意表明へ、新基準で初


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川内原発の再稼働への賛否に関する陳情を採決するため開かれた、鹿児島県薩摩川内市議会の臨時議会=28日午前

 九州電力川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市議会は28日、原発の再稼働の賛否に関する陳情を採決する臨時議会を開き、容認する陳情を賛成多数で採択した。原発の新規制基準施行後、地元自治体の市議会として初めて再稼働に同意した。岩切市長も市議会の決定を受けて同意を表明する見込み。
 臨時議会では再稼働の判断前に福島第1原発事故の現場を視察すべきだとした陳情を反対多数で不採択とした。再稼働に反対する陳情10件も反対多数で不採択とした。この後、再稼働に賛成する陳情の審議に入った。
 再稼働に必要な地元同意の範囲を定めた規定はなく、国は地域に判断を委ねている。
(共同通信)