「洋楽＝３」ジェイコブ・コーラー『マイ・サウンドトラック』

ジェイコブ・コーラー『マイ・サウンドトラック～シネマティック・ピアノＩＶ』
　名作映画のイメージから新しい映画音楽を創造

　これまで映画音楽のアルバムを発表してきたジェイコブ。今回は？と思ったらビックリ、確かに映画音楽ではありますがオリジナル・サウンドラックの楽曲ではなく、ジェイコブのイマジネーションで作ったオリジナルの映画音楽集です。

　小学生の頃から映画が大好きだった彼は当然映画音楽にも興味をもち学生時代は映像と音楽を学びました。またトーキー以前の無声映画の伴奏音楽に興味をもち、映画に感動を与える音楽の本質を研究、現在でもパフォーマンスで無声映画の伴奏をしています。
　この作品は彼が特に愛する既成の名画のイメージを基に新たな作品を作曲、文字通りの“マイ・サウンドトラック”を作り上げたのです。『七人の侍』をトリビュートした『セヴン・サムライ・ソナタ』、『バットマン』をトリビュートした『リターン・トゥ・ゴッサム』、またゲスト・ボーカルに樹里からんを迎えての『オズの魔法使』をトリビュートした『ブルー・バード』などが聴き所です。
　（オーマガトキ・２５００円＋税）＝北澤孝
（共同通信）
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北澤孝のプロフィル
　きたざわ・たかし　１９４７年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ、Ｓｕｐｅｒｆｌｙまで多岐にわたる。