病院会計システムの利用不十分 24国立大、導入費無駄


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 国立大病院の経営状況を正確に把握する目的で開発、導入された管理会計システム「HOMAS」の運用状況を会計検査院が調べた結果、神戸大や高知大など24の国立大病院で十分に利用されていないことが29日、分かった。24病院が導入に投じた費用は少なくとも計約1億8千万円に上っており、検査院は利用に必要な体制を整備するよう改善を求めた。

 検査院によると、HOMASは、診療科や検査部門ごとの原価計算や、損益の要因分析などを可能にしたシステム。「国立大学付属病院長会議」が計約1億3千万円かけて2005年度までに開発し41大学が導入した。
(共同通信)