米兵が基地内立てこもり、拘束 M16所持、民間地近く


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米海兵隊員による立てこもり事件発生現場

 30日午前、北谷町のキャンプ桑江内の居住地区で、米海兵隊員が自宅に立てこもる事件が発生した。海兵隊は救急隊や憲兵隊を出動させ、同午後0時55分、海兵隊員を拘束した。

在沖米海兵隊によると、けが人はいない。海兵隊員の性別や階級、銃器などを所持していたかなどは不明。一方、米軍の準機関紙・星条旗紙(電子版)は基地内の住民の話として、同隊員がM16ライフル銃を所持していたと報じた。発砲はなかったという。
 海兵隊によると、海兵隊員は自宅内にバリケードを設置し、1人で立てこもっていた。北谷町の職員が、基地内居住地区で盾を持ちながら移動する米軍関係者の姿を目撃しており、立てこもり現場は北谷町桑江の民間住宅地から400~500メートルほどの距離だったとみられる。
 星条旗紙によると、ライフル銃と防弾服にヘルメットを着用した取締官が海兵隊員の自宅に接近し、身柄を拘束したという。また、基地内の住民は事件の間、避難していたという。
 一方、沖縄防衛局と県警は基地内の事件として、詳細な情報は把握していないとした。