9月の県内求人倍率0・75倍


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 沖縄労働局は31日、9月の有効求人倍率(季節調整値)が0・75倍となり、前月比で0・01ポイント上昇し、4カ月連続で復帰後最高値を更新したと発表した。全国は1・09倍で、同0・01ポイント下落した。有効求人倍率の全国順位は埼玉県と同率の46位だった。一方、県統計課は同日、9月の完全失業率(原数値)が前年同月比0・8ポイント悪化し、6・1%になったと発表した。

 新規求人倍率(季節調整値)は1・21倍で前月比0・17ポイント上昇した。新規求人数(原数値)は8232人で前年同月比28・9%(1847人)増え、4カ月連続増加した。新規求人数の主要産業別の状況は運輸・郵便業が312人で88・0%増、製造業が321人で60・5%増、生活関連サービス業・娯楽業が257人で38・9%増などだった。
 新規求職申込件数(原数値)は6784件で前年同月比2・3%(158件)減少し、36カ月連続で減少した。就職件数は2141件で前年同月比3・1%(65件)増加し、3カ月ぶりに増加した。
 沖縄労働局の谷直樹局長は「観光客が堅調に伸び、個人消費支出も増加しているため観光関連産業の求人が伸びている。また医療福祉の分野でも求人が伸びており、今後も回復基調となることが見込まれる」と説明した。