ウミガメの産卵回数が、2008年ごろから増加傾向となっているとする調査結果を、環境省が5日までに公表した。保護活動が浸透し人間が卵を採らなくなったことが要因とみられるが、一方でタヌキやイノシシに食べられてしまう被害が増えていることも判明。産卵地点に網をかけるなどして被害を防ぐ取り組みも始まった。
調査をとりまとめたNPO法人日本ウミガメ協議会の松沢慶将会長は「1970年代に始まった保護活動で、食べるための卵の盗掘が減り、増えた個体が成熟年齢を迎えて産卵しているのではないか」と話している。
(共同通信)