那覇市長選 城間、与世田両立候補予定者が政策発表


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(左から)主要政策を発表する城間幹子氏=5日、那覇市のかりゆし琉球ホテル・ナハ、主要政策を発表する与世田兼稔氏=5日、那覇市の与世田氏の選挙母体事務所

 9日告示、16日投開票の那覇市長選に出馬を表明している前副市長の城間幹子氏(63)と前副知事の与世田兼稔氏(64)は5日、それぞれ記者会見し、政策を発表した。

城間氏は翁長雄志市政の継承発展を掲げ「未来の子や孫たちに責任ある社会をバトンタッチする」と訴えた。与世田氏は21世紀ビジョンを基に仲井真弘多知事と連携し「安心して出産、子育てのできる街づくりに取り組む」と表明した。
 城間氏は基地問題に関し「那覇市上空はオスプレイの普天間飛行場への進路になっている。配備に反対し、普天間飛行場の早期県外移設を求める」と訴えた。待機児童問題に関しては「認可保育園の増園、建て替えによる定数増を図る」と強調した。
 中心市街地活性化策では「農連市場の再開発で、市営住宅に多子世帯を優先的に入居させる」と打ち出した。福祉分野では「療育センターの体制を強化し、保健センター建て替えと併せて機能強化を進める」と掲げた。そのほか、那覇軍港共同使用による大型MICE施設の建設誘致を訴えた。
 与世田氏は子育て環境充実を重視し「中学3年までの医療費無料化を目指す」と訴えた。待機児童問題に関しては「待機児童解消計画を再検討し、2017年度末までか、より早期に待機児童ゼロ実現を目指す」と掲げた。教育分野では「県と協力し、給食費無料化を目指す」と訴えた。
 地域活性化に向け「地域の祭りなど伝統的行事を守り育てるための支援を強化する」と打ち出した。東京五輪・パラリンピックに関連し「各国の代表団や選手、チームの強化合宿地の招致に取り組む」と表明した。那覇軍港は、移設条件にかかわらず返還を求めるとした。