JTA、営業益5.3%減 14年9月中間決算


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 日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)は5日、2014年9月中間決算を発表した。営業収益は前年同期比5・3%減の198億3千万円。那覇―宮古、石垣線で他社と競合があり旅客収入などが減少した。経常利益は11・3%減の25・9億円。一方、機材売却による売却損が前年より減ったため純利益は6・9%増の16・8億円と過去2番目の水準となった。

 営業収益の約8割を占める旅客収入は4・3%減の165億4千万円となった。那覇―宮古、石垣線の競合で旅客単価が両路線で平均2割減となり全体を押し下げた。
 旅客数は減便が影響し0・4%減の137万5439人。貨物・郵便収入は県内路線の減収で0・7%減の13億円となった。JALグループ各社からの受託事業などの付帯事業収入は5・8%減の17億2千万円。JALグループのほか海上保安庁などからの航空機整備受託が減少した。
 一方、15年3月期の業績見通しを修正した。ことし5月の発表に比べ、営業収益が7億減の384億円、経常利益が2億増の36億円、純利益が1億増の23億円とした。
 丸川社長は「今後基幹路線の那覇―石垣と那覇―宮古の運賃競争が一段と激化していく」と見通した。下期は、当初は厳しい競争環境を反映した業績見通しだったが、費用抑制や効率化など収支改善施策を進めることで若干上方修正した。