消費者とつながる拠点 県畜産公社、来秋に新社屋


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2015年10月に完成予定の「沖縄畜産振興支援センター」完成予想図(県畜産振興公社提供)

 県畜産振興公社(那覇市、赤嶺勉理事長)は5日、敷地内に新社屋「沖縄畜産振興支援センター」を建設すると発表した。総事業費約5億円。4階建てで畜産公社が持つ商標「まーさん印」のマークを掲げる。畜産公社初の自社ビル。老朽化に伴う建て替えで、現畜産会館跡地は駐車場に活用する。今月末に一般競争入札で工事業者を決定し、12月に着工、2015年10月の完成を目指す。

 新社屋の延べ床面積は、現会館の約2・5倍の約1670平方メートル。1階は、テナントとして貸事務所を予定しており、2階に畜産公社、3階に県中央卸売市場に事務所を構える県農業共済組合が移転する。4階は、最大約90人が収用できる多目的ホールを予定しており、キッチンスペースを完備する。料理教室としての使用や畜産関係の蔵書閲覧スペースなどを計画している。
 那覇市古波蔵にある畜産会館は1973年に建設され、コンクリートに亀裂が入るなど老朽化が進んでいた。現会館跡地は約70台が駐車できる駐車場を設ける。赤嶺理事長は「消費者と生産者とを結びワンストップができるような拠点にしたい」と喜びを述べた。