県内13年度法人所得11%増1969億 過去10年で最高


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県内法人税申告件数と黒字申告割合の推移

 沖縄国税事務所は6日、2013事務年度(13年7月~14年6月)の県内法人税の申告実績を発表した。申告件数は前年度比3・4%増の2万1389件、申告所得金額は11・7%増の1969億5300万円で、いずれも過去10年間で最高を更新した。

申告税額は3年連続の減少から増加に転じ、4・2%増の445億800万円となった。景気回復を背景に、黒字申告の割合は0・8ポイント上昇の36・7%で2年連続の上昇となった。
 申告件数の増加は、景気回復に伴う新設法人数の伸長などを反映したとみられる。黒字の申告割合は0・8ポイント上昇の36・7%。1件当たり所得金額は5・5%増の2507万円だった。赤字申告による欠損金額は3・5%減の658億8400万円だった。源泉所得税は2・8%増の559億1300万円で5年連続の増加。復興特別所得税の影響もあり、給与所得の税額は3・0%増の467億9300万円だった。
 申告実績は14年3月末までの所得について7月末までの申告を集計した。申告した割合は86・9%だった。
 13事務年度に税務調査した法人433件のうち、申告に問題があったのは306件で70・6%を占めた。申告漏れ所得金額は前年度比40・2%減の28億2700万円、うち不正所得金額は22・4%減の10億1600万円。追徴税額は39・6%減の6億8900万円だった。