島離れ高校進学 通話無料で支援 「ケータイ奨学金」開始


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 沖縄セルラー電話(北川洋社長)は、中学校を卒業し、島を離れて高校へ進学する生徒の支援活動として、2015年4月から携帯電話の通話料金などを無料にする「離島ケータイ奨学金」制度を実施する。

 奨学金の対象者は、伊江村や渡嘉敷村など15市町村の27中学校に在学しており、来年4月から島を離れ、高校へ進学する生徒。作文などの書類選考に合格した30人が奨学生として、高校在学中の3年間の通話やインターネットなどの「auケータイ料金」が無料(一部除く)となるほか、携帯端末が無償で提供される。端末は自由に選択できる。
 6日、那覇市久茂地の沖縄セルラー電話本社で行われた発表会で、北川社長は「離島から出てくる高校生らが、安心して暮らせるようにサポートしていきたい」と豊富を述べた。伊江村の島袋秀幸村長は「15歳で島を出る学生やその家族らは、経済的にも精神的にも不安がある。セルラーの取り組みは島民にとってありがたい」と語った。
 離島ケータイ奨学金についての問い合わせは同社「地元に全力委員会」(電話)098(869)1001。