海外客向け8言語周遊バス 各席で自動音声


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8言語対応バスの利用を呼び掛けるジャンボツアーズの谷村勝己社長(左)と福岡将之総務部長兼営業第1グループ部長=7日、那覇市の琉球新報社

 ジャンボツアーズ(那覇市、谷村勝己社長)は12月、外国人観光客向けの県内周遊バス「Hip―HopBus(ヒップ・ホップ・バス)」を運行する。日本語を含む8言語に対応した自動音声ガイドの再生機を各席に設置する。

 7日に琉球新報社を訪れた谷村社長は「同様のシステムを導入している大手バス会社は4言語までの対応となっている。8言語の導入は全国で初めて」と語った。
 再生機は衛星利用測位システム(GPS)機能付きで、観光地を通過するバスの動きに合わせ、自動音声が流れる。言語は英語、中国語、韓国語、スペイン語、ロシア語、タイ語など。今後はフランス語やドイツ語、イタリア語なども含め、12言語に拡大する予定だ。
 12月から1月までの2カ月はモニタリング期間で、一般県民も無料で利用できる。インターネットによる予約が必要で、同社配布のチラシに掲載されたQRコードなどからアクセスする。谷村社長は「県民、特に若者らが国際交流の場として利用してほしい」と呼び掛けた。
 1日6便で那覇空港国際線ターミナルやパレットくもじ、首里城公園、ブルーシール牧港本店、MEGAドン・キホーテ宜野湾店、北谷町美浜のアメリカンビレッジなどの区間を周遊する。利用者はチケットの有効期間中、各停車地を自由に乗降車できる。
 県のエンターテイメント・創出観光メニュー開発等支援事業(元気プロジェクト)の助成を受けて実施する。2月以降は有料。1日乗り放題の乗車券は大人1500円、小児(小学生以下)は750円。問い合わせは同社(電話)050(5530)2820。