【中国時報】志願少なく兵士不足 海外元軍子弟の募集検討


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 台湾では志願兵制度が始まって以来、志願者数が募集定員を下回る兵士不足の状態が続いている。その対策として立法院(国会)では、東南アジア各国に居住する元国民党軍の軍人の子弟から志願兵を募るという案が出ている。

 元国民党軍の軍人は「孤軍」とも呼ばれ、第二次国共内戦の後、タイ北部に撤退し、現地に残留した国民党軍の一部。現在もタイ北部やミャンマーなどに華僑として居住しており、いまだ国民党への忠誠心も厚い。
 入隊には台湾籍の取得が必要だが、入隊のために国籍取得を認めることは法的に難しいと台湾政府は難色を示しており、軍内部からも軍の旧態依然とした運営体制が志願兵の減少を招く要因であるとして、軍内部の改革を優先するべきだとする声も出ている。