【中国時報】台湾医師の流出増 過酷労働、訴訟多さ原因


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 台湾の雑誌「遠見」が先日行った台湾の医療の現状に関する大規模な取材によると、過酷な労働条件と医療訴訟の多さに疲れ、海外に移住する医師が増えているという。

 今、最も人気が高い転出先はマレーシア。救急科専門医の場合、台湾の平均月収が20万元から30万元(90万円前後)であるのに対し、マレーシアでは100万元(380万円)と約5倍。仕事量や医療訴訟も比較的少ないとあって、医師の間で評判は高い。
 マレーシアの所得水準は台湾の半分程度で、中国語や英語は必ずしも通じないため、当初は台湾で医師免許を取得したマレーシア人華僑が、家族を台湾に残し単身帰国する例が多かったが、労働条件の良さに視察する台湾人医師も増え、赴任に至るケースが増えて来ている。