【ハワイ】朝一会、ハワイ支部30年記念公演


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三線とフラによる演目も披露された琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会ハワイ支部の公演=10月18日、ハワイ沖縄センター

 琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会ハワイ支部による「翔べ!うた三線」の公演が10月18日、ハワイ沖縄センターで行われた。ハワイ支部結成30年を記念したこの公演には、人間国宝の照喜名朝一氏、息子の朝國氏、孫の13歳の朝史君と3歳の琉斗君も特別出演した。

 同ハワイ支部は、照喜名氏が1984年、村田グラント氏をリーダーとして結成。現在ではマウイ島、カウアイ島、オアフ島を含め約100人のメンバーが稽古に励んでいる。ハワイ支部からは毎年、数人が琉球新報芸能コンクールで合格している。ことしは王堂ケンテン師範の弟子・ヒューイット・ションさんや、上運天ジューン師範の弟子・金城陽子さんが新人賞に合格した。
 この日の公演は8演目で構成され、これまでのコンクール受賞者による伊野波節の合唱や、照喜名氏と村田氏による独唱が前半で披露された。後半では、ハワイアンと三線のコラボレーション「ナネア イ コウ ナニ(あなたの美しさに魅了されて)」がステージを鮮やかに飾った。三線の音色と優雅なチョウの動きを表現したフラの合作は、メンバーの山本トムさんの創作。ことし6月に朝一会が東京国立劇場で公演した際は音楽のみの演奏だったが、今回はダンスを加えた演目として初めてのお披露目となった。
 また照喜名氏が作詞作曲した「ちばりよー」など数曲が、あけぼのサウンドによって演奏され、特別出演の朝史君と琉斗君が踊りを披露し、会場からは大きな歓声が上がった。チナグエイサーハワイによるエイサーも加わり、フィナーレはカチャーシーで幕を閉じた。(名護千賀子通信員)