八重瀬で不審火3件 放火か、畑などで相次ぐ


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八重瀬町の連続不審火

 10日昼すぎ、八重瀬町で3件の火災が相次いで発生した。いずれも火の気のない場所で、警察と消防では放火の可能性も含めて3件の関連性や火災原因を調べている。けが人はいない。

 10日午後0時58分ごろ、八重瀬町屋宜原の屋宜原団地裏手の空き地が燃えていると周辺住民から119番通報があった。島尻消防本部が消火に当たったが約200平方メートルが燃えた。空き地の所有者が午前11時40分ごろまで近くにいたため、それから通報時間までの間に発生したとみられる。
 また、午後1時26分ごろには、屋宜原の火災現場から車で5分弱の距離にある同町友寄のサトウキビ畑で火災が発生した。畑に隣接する機材置き場の地面には、黒く焦げたような跡が残っていた。斜め向かいにある作業場の男性(60)によると、現場には燃えるような物はなかったという。
 警察がサトウキビ畑の火災を調べていた際に、近くの友寄児童館そばの公園でも不審火が発生していたとの住民からの連絡を受け、午後2時1分ごろに警察が消防に通報した。警察が調べたところ、公園の一角に置かれていた枯れ草入りのごみ袋が半焼していた。近隣住民が午後1時20分ごろから30分ごろにかけて発見し、消火したため延焼はない。
 不審火のあったキビ畑の近くに住む女性(49)は「お昼ごろ、畑の方向から白い煙が立ち上るのを見た。風も強かったし住宅地の中なので、不審火だとしたら怖い」と心配そうに話した。