上半期の経常黒字2兆239億円 過去最少、巨額の貿易赤字響く


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 財務省が11日発表した2014年度上半期(4~9月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資などの取引状況を示す経常収支の黒字額は2兆239億円だった。巨額の貿易赤字が響き、比較可能な1985年度以降で、上半期としては過去最少の経常黒字となった。
 円安で火力発電の燃料輸入額が高止まりする一方で、輸出額は国内企業の生産拠点の海外移転で伸びにくくなっている。13年度下半期の経常赤字から脱したものの、経常黒字は前年同期と比べて約1兆円も縮小し、依然低水準だ。
 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4兆3974億円の赤字。
(共同通信)