農業大学校 移転へ 候補に名護、本部、恩納


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 県農林水産部は、名護市にある県立農業大学校を移転し、2019年をめどに供用開始することが10日、分かった。敷地面積は現有地の約12ヘクタールから2・5倍の約30ヘクタールに拡充する。

同部は、本年度中に移転先候補地を決定し、来年度以降、検討委員会による現地調査を実施する。既に名護市、本部町、恩納村が候補地として挙がっている。
 県農水部は13年に農業大学校移転の基本構想を制定した。ことし7月、農業団体の代表者や学識経験者で構成する「県立農業大学校移転整備外部検討委員会」を発足させた。同委員会は移設先を選定する際の選考項目を協議し、来年度から直接現地に出向いて、移設先を決定する。移転に伴い、半年など短期間で受講できる研修課程などを新設したい意向だ。
 恩納村関係者は11日、県庁を訪れ農大移転誘致に関する要請を行う。
 県立農業大学校は、1979年に設立された。施設が老朽化し、道路拡張工事で敷地面積が減少していた。(上江洲真梨子)