飯舘村民の半数が賠償申し立て 原発避難で裁判外手続き


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福島県飯舘村住民の申し立てについて記者会見する弁護団=11日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた福島県飯舘村の住民が11日、東京都内で記者会見し、村の人口の半数に当たる約3千人が東電に損害賠償を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を14日に申し立てると発表した。

 弁護団の保田行雄弁護士は「同じ避難地域の半数の人たちが集団で申し立てるのは恐らく初めて。画期的な動きだ」と強調。現在支払われている1人当たり月10万円の「避難慰謝料」を35万円に増額するよう請求する一方、「村に帰れずに生活が破壊された」として1人2千万円の慰謝料なども求めるという。
(共同通信)