石垣、20日から夜間断水 八重山で水不足深刻化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
約40%まで貯水率が低下した真栄里ダム=12日、石垣市

 【石垣・竹富】石垣市は少雨の影響で水源のダムや河川の水量が大幅に減っているため、20日から市内全域と石垣島から海底送水を受けている竹富町竹富島で、夜間断水を実施する。

制限時間は午後11時から翌午前6時までの7時間。断水はダム貯水量の回復まで続けるが、期間の見通しは立っていない。市水道部が12日の渇水調整協議会で報告した。
 給水源の真栄里ダムの貯水率が12日現在で40・8%に低下し、河川からの取水量も例年に比べ半減。1日の配水量確保が厳しく、今後も少雨傾向が続く見込みから、夜間断水に踏み切ることを決めた。制限給水は2011年8月以来、約3年ぶり。農業用水を供給するダムも大幅に減少し、干ばつが懸念されている。
 石垣島地方気象台によると、石垣島は8月から11月6日までの降水量が平年比15%の113ミリと少ない状態が続いている。竹富町も西表島など6島で夜間断水を続けており、八重山地域で水不足が深刻化している。
 市水道部の与那国明弘部長は「気象の見通しは明るくない。深刻な状況だ。市民の節水をお願いしたい」と強く呼び掛けた。