欧州の彗星着陸機がデータ取得 機体1回バウンドか


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13日に着陸した「フィラエ」が降下中、約3キロまで近づいたところから撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(ESA提供)

 欧州宇宙機関(ESA)は13日、世界で初めて彗星に着陸した着陸機フィラエの状態は良好で、科学的観測データの取得にも成功したと発表した。フィラエが降下中に撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の画像を公開した。
 ただ着陸時に機体を固定するためのいかりが作動せず、1回バウンドしたとみられる。ESAが詳しい状況や今後の観測に影響がないか分析している。
 フィラエは、日本時間12日午後6時すぎに無人探査機ロゼッタから切り離され、7時間後の同13日午前1時すぎに着陸。彗星の重力は地球の10万分の1しかないため、着陸の衝撃で跳ね返らないよういかりを打ち込む計画だった。
(共同通信)