朝鮮人労働「強制」は両論併記 長野市、松代大本営の看板


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 太平洋戦争末期に皇居や政府機関の移転先として建設が進められた「松代大本営」象山地下壕(長野市)の入り口看板に、朝鮮人労働者が作業に加わった経緯を「強制的に」とした表記を市がテープで隠した問題で、市は13日、強制性の有無について両論を併記した新たな看板を設置した。

 新たな看板は「多くの朝鮮や日本の人々が強制的に動員されたと言われている」とする一方、「必ずしも全てが強制的ではなかったなど、さまざまな見解がある」と記述し断定を避けている。
 市民団体などが両論併記を撤回するよう要請しているが、市観光振興課の小池伸幸課長は「十分に検討した結果」と強調した。
(共同通信)