県内3行中間決算 経常利益、計12%増


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 琉球銀行と沖縄銀行が13日、2014年9月中間連結決算を発表し、沖縄海邦銀行を合わせて県内地銀3行の決算が出そろった。3行全体では、売上高に当たる経常収益が前年同期比12・5%増の575億円で、経常利益が12・6%増の107億円、中間純利益は44・4%増の78億円となった。

 各行は貸出金を伸ばしつつも競争で貸出金利回りの低下を余儀なくされている。
 貸出金は旺盛な住宅需要に連動した不動産業だけでなく、医療・福祉や製造業など幅広い業種に広がっている。重ねて調達抑制で預金金利の低下も進めるが、金利はゼロに近づいておりほぼ底を打ちつつある。別の収益源としての預かり資産手数料も、販売手法や商品構成など各行は模索を重ねている。
 不良債権残高の3行合計は、14年3月比で4・4%減の602億円。不良債権比率は0・12ポイント下降の1・98%となった。
 銀行の規模を示す総資産は3行全体で4・5%増の4兆7598億円。総資金量は2・8%増の4兆2947億円。総融資量は5・3%増の2兆9244億円となった。