救急措置の範囲拡大 県、5救命士に認定証


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県メディカルコントロール協議会の久木田一朗会長(左)から認定証を受け取る救急救命士の當山亮さん=14日、県庁

 県防災危機管理課は14日、救急救命士が救命措置として心肺停止前の重度傷病者に対する静脈路確保やブドウ糖投与などを実施できるようにするための認定証を、県内5消防本部の救急救命士5人に交付した。

28日から運用を開始する予定で、同日までに4人を追加で認定する予定。
 救急救命士の救命措置は医師の具体的指示を受けることを条件に、2004年に気管挿管、06年に薬剤投与が可能となっている。静脈路確保やブドウ糖投与は14年4月から可能で今回、所定の講習を受けた5人に認定証が交付された。
 代表で認定証を受け取ったニライ消防本部の當山亮さん(39)は「ブドウ糖投与などの措置はこれまで心肺停止後にしか実施できなかったが、現場で必要性を感じることはあった。措置が実施できるようになることで救命率を高められると思う」と話した。