【電子号外】那覇市長に城間氏当選 翁長市政の継承支持


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 県知事選に出馬した前職の辞職に伴う那覇市長選挙は16日、投開票が行われ、無所属新人で前副市長の城間幹子氏(63)が当選した。
 城間氏は前市長の翁長雄志氏(64)の後継として立候補し、市議会最大会派で自民党を除名になった「新風会」や革新政党などの支援を受けた。米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対の立場を取り、「普天間の早期県外移設を求める」と訴えていた。市長選には無所属新人で前副知事の与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=が立候補。得票数は城間氏が10万1052票、与世田氏が5万7768票。
 城間氏は知事選で当選を確実にしている翁長氏とのセット戦術を全面的に展開し、市全域で支持を広げていった。
 社民や共産、社大など、支援を受ける革新支持層を手堅くまとめたほか、新風会の市議らによる精力的な活動もあり、終盤まで豊富な運動量を継続し、保守層からも一定の支持を得た。
 市長選は、待機児童解消や市街地活性化、行財政改革、経済振興などのほか、米軍普天間飛行場の辺野古移設や輸送機オスプレイ配備など基地問題に対する基本姿勢が争点となった。

那覇市長選に初当選し万歳三唱する城間幹子氏(中央)と支持者ら=16日午後8時4分ごろ、同市久茂地の選挙事務所
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