知花花織で5商品 3者共同開発、地域ブランド発信へ


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 【沖縄】かばん・小物小売り県内大手のたじま屋(沖縄市、古謝源生社長)が、国指定の伝統的工芸品である沖縄市の知花花織を使ったオリジナル商品を開発し20日から発売する。たじま屋と知花花織事業協同組合(小橋川順市理事長)、皮革製品を製造するエリナ(東京都葛飾区)が共同開発した。

イタリア製の最高級革を組み合わせた名刺入れや二つ折り財布など5点で、地域ブランドとしての定着と販売促進を図る。
 1年間、試作を繰り返して仕上げた。ほかに小銭入れや長財布、ラウンド財布がある。知花花織の赤、黄、紺の3色を用意し、華やかさと落ち着きのある色合いの商品をそろえた。
 当初生産分は全部で500個。価格は税抜き7700円から。今後、需要に応じて増産なども計画している。たじま屋の古謝社長は「柄もデザインも独特な商品が仕上がった。オリジナルブランドをつくるという長年の目的の第一歩となる。今後もショッピングバッグなど商品の幅も広げていきたい」と話した。
 知花花織事業協同組合の小橋川理事長は「企業が率先して商品化してくれた第1号で、織物の特徴を生かした素晴らしい商品」と話した。商品は沖縄市のたじま屋本店のほか、那覇、西原など5支店で発売される。問い合わせは、たじま屋本店(電話)098(937)8118。
英文へ→Chibana Hanaui textile products to enhance regional branding in Okinawa

商品をアピールする(右から)知花花織事業協同組合の小橋川順市理事長、たじま屋の古謝源生社長、エリナの佐藤乾太郎営業部長=19日、琉球新報中部支社
知花花織を使ったたじま屋オリジナルの新商品