「美」感じる脳の部位発見 医療分野への活用も期待


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 人が絵画や音楽を「美しい」と感じたとき、脳の一部分の血流量が増加する―。英ロンドン大神経生物学研究所の石津智大研究員(34)=神経美学=のチームが米専門誌などに発表した研究結果が注目されている。この部位はうつ病や認知症などの疾患で活動が落ちるとされ、石津研究員は「『美』によって活性化させる手法は、医療の分野などで生かせるのではないか」と期待する。
 石津研究員のチームは、人種や宗教などが異なる22~34歳の健康な男女21人を対象に、機能的磁気共鳴画像装置を使った実験を実施。肖像画や風景画などを45枚提示し、美しいと感じたかどうかを示してもらった。
(共同通信)