【中国時報】台湾・基隆港、クルーズ船対応強化 軍用バース移設


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 台湾の江宜樺行政院長(首相)は19日、軍用となっている基隆港の東第4、第5バースを移設し、クルーズ船用バースを増設。150億元(約570億円)を投じ、新たに会議や観光など外国人客向けの施設を建設することを明らかにした。

 基隆軍港の移設は20年来の懸案だったが、江院長は交通部(国交省)や国防部(国防部)と10日間におよぶ協議を行い、移設を決定。2年以内には交通部等が再開発計画を策定し、2017年に着工。工期を短縮し、1年余での完成を目指す。
 基隆はかつて港町として栄えたが、戦後の産業構造の変革に伴い次第にその優位性を喪失。同地出身でもある江院長は「20世紀に入り台湾は観光産業の時代に入った。基隆港の再開発を新たな経済発展の契機としたい」と述べた。