「移民の歴史伝えたい」 南米県系子弟、児童と交流


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手作りしたブラジルのおもちゃなどで南米研修生と交流した放課後児童クラブ=17日、浦添市の宮城小学校

 【浦添】浦添市が2014年度南米移住者子弟研修生として受け入れている比嘉森川マリ・エリサさん(34)と大城マリコ・ブルーナさん(22)が17日、市立宮城小学校の放課後子ども教室に参加し、南米のおもちゃ作りやかるた遊びで児童たちと交流した。

 エリサさんはペルーの県系4世、ブルーナさんはブラジルの県系5世。1~4年の児童17人を前に自己紹介し、沖縄から海を渡っていった祖先を持つ自身のルーツなどを説明した。
 その後、ペットボトルにひもを通して遊ぶブラジルのおもちゃ「バイエベン」の作り方をブルーナさんが指導した。エリサさんはスペイン語の単語を記したかるたを持参し、子どもたちは楽しみながら外国語を学習した。
 スペイン語で牛は「VACA(バカ)」、にんにくは「AJO(アホ)」だと知ると、「牛はばかー。ばかにあほー」と大笑いだった。
 ブルーナさんは「研修で沖縄の文化を学んでいて、私たちも沖縄の人に何かを教えてあげたい。沖縄の移民について子どもたちに知ってもらえたと思う」と語り、エリサさんは「沖縄の人はみんなウエルカムで温かい。沖縄での生活はとても楽しい」と笑った。
英文へ→South American students of Okinawan descent come to Urasoe student exchange