コラソン3敗目 JHL、トヨタ車体に28―31


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琉球コラソン―トヨタ車体 後半、シュートを放つ琉球コラソンの連基徳=24日、沖縄市体育館(仲本文子撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは24日、沖縄市体育館でトヨタ車体と対戦し、28―31で敗れた。通算成績は2勝1分け3敗となり、順位は5位のまま。トヨタ車体は単独首位となった。

また、コラソンの村山裕次がこの試合でリーグ通算500得点を達成した。
 コラソンは開始10分すぎまで得点できないなど前半は苦戦。5点を追う後半は一転して守備から速攻を重ねて同点に追い付いたものの、逆転はならなかった。次戦は30日、山梨県甲州市塩山体育館で現在8位の豊田合成と対戦する。

トヨタ車体(6勝)
31―28(14―9,17―19)
琉球コラソン(2勝1分け3敗)
 【評】トヨタ車体が粘る琉球コラソンを地力でねじ伏せた。コラソンは前半、攻守ともリズムに乗れず相手ペースで試合を展開。守備陣形を変えた後半は一時同点に追い付く意地を見せたが、勢いを生かして逆転するまでには至らなかった。(大城周子)

◆前半の入りでミス
 東長濱秀吉監督の話 前半の入りでミスが続いた。後半は良い流れの時間帯があったが、競ったときにミスがあって(チャンスを)ものにできなかった。良いところも悪いところも出た試合だった。

◆接戦も終盤弱さ/強敵に一時同点
 過去の対戦で勝ち星なしの強敵に対して劣勢を巻き返し、一時は追い付いた。だが、勝つ流れに持ち込めない。琉球コラソンの弱点がはっきり表れた試合だった。1200人の観客のため息が歓喜に変わり、そしてまた落胆へ。東長濱秀作は「60分間のゲーム運びとしては雑だった。いい時間帯を長くしないといけない」と厳しい表情だった。
 トヨタ車体は開幕から連勝街道を走る相手で、予想通り厳しい戦いとなった。前半は相手守備の高い壁にはね返され、シュートチャンスらしいチャンスはなし。キャッチミスなど簡単なミスも目立った。「足が止まった状態でプレーせずに走り込もうと意思統一をした」(棚原良)という後半はがぜん、コラソンペースに。守備を高めにしたことでボールを奪ってすぐ速攻を展開でき、相手のミスも手伝って約6分で追い付いた。だが、畳み掛けたい場面でシュートを確実に決めきれず、終盤は相手の高さとパワーの前に力尽きた。
 GK石田孝一は「練習と同じシュートを試合でもすることが大事。練習から一本一本に集中してやらないといけない」と言う。ホーム戦はこの日が年内最後で、2月末まで敵地での戦いが続く。「一人一人がもっと意思を伝えるというか欲を出していかないと。来年(のホーム戦)は自信をつけたコラソンを見せたい」という棚原の言葉に期待したい。(大城周子)