ニホンオオカミの歯か 鍾乳洞で発見、埼玉・秩父


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埼玉県秩父市の鍾乳洞で見つかった、ニホンオオカミのものとみられる歯=26日午後、埼玉県庁

 国内の洞窟を調べている考古学の専門家らの集まり「日本洞穴探検協会」(本部・千葉市)は26日、埼玉県秩父市の鍾乳洞で、ニホンオオカミのものとみられる歯1点を発見したと発表した。

 ニホンオオカミは明治期に絶滅したとされる。骨や歯の発見は全国で十数件しかないといい、調査した長谷川善和・横浜国立大名誉教授は「発見例が少なく学術的価値が高い」と話している。
 協会は10月12日、入り口から約200メートル入った泥の中で歯を発見。下顎の切歯で、形状や大きさが一般的なタイリクオオカミやエゾオオカミとは違うという。
(共同通信)