八重山人口、宮古抜く 1920年以降で初


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宮古圏域と八重山圏域の人口の推移

 統計のある1920年以降、宮古圏域の人口が八重山圏域の人口を上回っていたが、県統計課が28日発表した11月1日現在の県推計人口で、八重山圏域の人口が宮古圏域の人口を初めて上回った。

宮古圏域の5万2718人に対し、八重山圏域は5万2728人で八重山圏域が10人多かった。10月1日現在は、宮古圏域が5万2732人で5万2651人の八重山圏域を81人上回っていた。1カ月で宮古圏域は14人減少し、八重山圏域は77人増えた。
 2014年10月1日現在の両圏域の人口を前年同月と比較すると、宮古が0・57%減少しているのに対し、八重山は0・25%上昇していた。この割合で人口が推移したとすると、15年1月に逆転するとみられていたが、推定より早く逆転した。
 1920年以降、一貫して宮古の人口が八重山の人口を上回っていたが、14年10月の県推計人口で初めて2桁台にまでその差を縮めていた。
 宮古圏域は出生率は高いものの圏域からの転出者も多く、人口の「社会減」が顕著に見られる。一方、八重山圏域は石垣市を中心に移住ブームがあり、「社会増」が多いことが要因とみられている。