黒麹菌と泡盛、世界文化遺産に 那覇でシンポ、200人


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世界遺産登録に向けた運動の開始宣言文を読み上げる小泉武夫東京農業大学名誉教授=30日、那覇市の県立博物館・美術館

 黒麹(こうじ)菌・食文化圏における琉球泡盛の世界無形文化遺産登録に向けた第1回シンポジウム(世界遺産登録推進委員会主催)が30日、那覇市の県立博物館・美術館講堂で開催され、約200人が参加した。

 シンポジウムでは小泉武夫東京農業大学名誉教授の基調講演やパネルディスカッションが開かれた。小泉氏は講演で「黒麹菌と琉球泡盛だけでなく、その背景にある琉球料理を含めた沖縄の文化を世界遺産登録に向けて進めていく」と発表した。その上で「琉球料理と泡盛という独自の文化を次世代に向けて保護、伝承していくことが必要」と指摘した。パネルディスカッションでは、泡盛の歴史などについて議論した。