【中国時報】日本植民地時代描く台湾映画 中国が関連報道規制


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 台湾最大の映画アワード「金馬賞」にことし、日本植民地時代の高校野球チームを描いた「KANO」がノミネートされた。式典の模様はこれまで中国のネットサイト「新浪網」が独占中継してきたが、ことしは式典開催直前に同動画サイトが消失。中国政府による報道規制とみられている。

 この映画は日本植民地時代、甲子園に出場し準優勝した嘉義農林高校野球部の活躍を描いた。劇中で八田與一など当時台湾建設に尽くした日本人が描かれていることが、中国政府の反日路線に抵触したため報道規制が行われたと推測されている。中国のネット上では10月から、同作と金馬賞に関する報道自粛を求める公的通達らしき情報が流布しており、マスコミ関係者も規制の事実を認めている。