水木書苑など台湾の個人書店約20軒はこのほど、共同出資の小規模書店向け書籍流通会社「有限責任台灣友善書業供給合作社」を立ち上げた。読書人口が減少する中、小規模書店のために新たな活路を開きたいとしている。
台湾政府文化部(省)は2年前から、本のある暮らしを支援する政策を打ち出し、書店の開店に財政的支援を行ってきた。そのため小規模書店が急増したが、取引量が少ないため既存の流通会社には冷遇され、書籍の遅配や仕入れも難しい状況が続いている。
同社関係者は半年間にわたり台湾全国の書店を訪問。すでに30軒が参加の意思を示している。
大手流通会社の中には、同社排除の動きを見せるところもあるが、同社では流通大手とも協調しつつ新たな流通経路を開拓したいとしている。