大城さん姉弟が大臣賞 「わたしと年金」エッセイ


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大城沙織さん(前列左)、和輝君(同右)=30日、千代田区丸の内の東商ホール

 【東京】日本年金機構が毎年6月に募集する「『わたしと年金』エッセイ」の優秀作品の授賞式が30日、都内で開かれた。最高賞の厚生労働大臣賞に決まった県立向陽高校2年で双子の大城沙織さん(17)と和輝君が山本香苗厚生労働副大臣から賞状を受け取った。

 2人の作品は2011年に父・義久さんが亡くなった後、遺族年金によって生活が支えられている自らの経験を作文にしたもので、全国1162件の応募の中から最高賞に選ばれた。
 表彰式後、沙織さんは「文章を書くことが好き。今回も作文を書く中で年金の制度などをもう一度見直し、大切さを再認識できた。同じ経験を共有した2人で一緒に受賞できたことがうれしい」と喜びを語った。
 父・義久さんに対して、和輝君は「何かやってあげられることはできないが、賞を頂いたことで、感謝の思いを見せられたかな」と笑みをこぼした。