【石垣】石垣島産牛革を使った製品開発を手掛ける石垣レザー(石垣市、浜元さおり社長)は2日、商品化したランドセルを発表した。市内で販売し、年度内に200個の売り上げを計画する。
ランドセルは赤と黒の2色で、重さは1キロ。防水加工され、価格は税込み5万5080円。11月15日から本社と市内の書店「タウンパルやまだ」で販売を始めている。今後製造する商品には、地元産を意識し八重山の伝統文様ミンサー柄の型押しを取り入れる。
同社は9月に設立し、製品開発を進めてきた。原料となる皮は市内の牛種子牧場、ゆいまーる牧場、美崎畜産の3事業者から仕入れ、県外の専門業者3社に皮のなめしや染色、防水加工、製造を委託して商品化した。
当面は市内の児童向けに売り込み、将来的は沖縄本島や県外で需要開拓を目指す。
浜元社長は「地元産にこだわった思いを商品とともに届けたい。地場産業を生かした商品を、地元の子どもたちに使ってもらい、本革の素材を楽しんでほしい」と利用を呼び掛けた。
原皮提供の3事業者で月50頭分の牛革の生産が可能だという。浜元社長は3事業者が10月に設立した「石垣皮革組合」と連携し今後も商品開発を図る。
問い合わせは石垣レザー(電話)0980(87)5186。